人間ドック

2010/09/14 23:00
人間ドックや健康管理にと、あなたにはふさわしいことだからと、
勧誘のパンフレットが送られてきた。
この組織に入会すれば、あなたには病気や老いに対してもつ不安から解消されるというのか。
それには、会員権を取得し、入会金をはらわなければならない。

病気や老い、死に向かって、豪華なプレゼントだ。
そのステータスを得るには、それを購入する意思を表さなければならない。
老いの姿を醜くなる容姿と称し、年齢をさまざまな病気適齢期として称して、
できる限りに引き延ばざせて、年齢相応のものから”さらば”とでも言わせるのか。

やれペットだCTだ。脳や心臓血管に臓器に向かってあらゆる医師を手当てしていると。
単純に言えば、買えば手に入るし、買わなければ手に入らないということだ。

人の考えや姿形は、さまざまに変化する。
人が誕生し、成長し、老い。
人生のそれぞれのシーン。その変化することは止めることはできない。

しかし、変化させられながらも、変化しない核心というものがある。
それは無心、そのものといえるものかもしれない。
無心には、老いも若さもなく、新しいも古いなく、誕生も死もない。

しかし、私たちはそのモノそれ自身に気づくことは少ない。
そのモノそれ自身には、年齢や思想、老いや病気はない。

考えてみれば、こうした表面のことに、煩わされまいと禅はある。
それが禅の権威だと思っているが、そのモノそれ自身は、権威だとも言わない。

問われていることは、ただ、どう生きるかだ。
それは、今、どう老いる、どう病むにかかわることだ。
しかし、今の健康診断なら、自分も知りたい内容に違いはない。
この借りている肉体を酷使したモノにとって……
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