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半人前?
葬儀が終わって喪主が挨拶した。
「妻に先立たれて、ネクタイやワイシャツの場所さえ探すのにおろおろし、私は半人前以下の男と悟りました。
妻を亡くして、今、この感謝の気持ちを捧げたいが、10倍、100倍、1000倍にしても足りないと思うのです。
30歳半ばで、サラリーマン生活から独立しようとしたとき、妻が、あなたが望むようにすればよいと……。
それから、苦労の連続だった。妻が支えてくれた。…………」と、続いた。

喪主のしぼり出す言葉が、胸に染みた。
妻を亡くして数日だ。
亡くす前の男と、亡くした後の男の落差。
起業して38年、会社は大きくなって、子ども達や孫たちに囲まれての幸せな暮らしのはずだった。

「半人前の男と半人前の女が結婚して、一人前ともいえるし、夫婦は補って一人前か、言い言葉だ」。などと考えている私がいた。
なんと、謙虚さがにじむ男だろう。
なんと、妻を恋する男だろう。
なんと、心を虚しくできる男なのだ。

喪主に、そのことを囁くと、喪主は、「私は半人前どころか、さらに0.2です。」言う。
「半人前」を告げるたびに、その小数点の下の値が下がってくる。

その数値の下がり具合を見ながら、彼の自分と向き合う心を思う。それは半人前の数値がゼロに近くなっていくからだ。半人前、一人前とはどういう意味があるのだろうかとも考えてしまうのだ。
それは妻を亡くしての独り立ちを願う気持ちがそうさせることでもあるが、もっと根本的なものに近づいている気がした。

そんなところに、一人前を通り越した熟成した老いた男を見る。

そんな彼の妻の葬儀には、アーバンフューネスの葬儀社を紹介したのだった。
喪主が寺に、挨拶のため訪れ、私に語ってくれた。
「よい葬儀社を紹介してくれて有り難うございました。驚きました。葬儀は契約で、見積もりを出し、それ以上の出費はありませんでした。
祭壇は、胡蝶蘭をたくさん用意しての花祭壇でしたが、その値は30万円でした。生花が50本以上ありましたので、その花の金額を使用し、見事な祭壇を飾ってくれました。しかも、妻の思い出のコーナーには、からおけのDVDや写真等々、すべて担当者の熱意というのです。支払うと言ったのですが、驚きでした。その品々は、私に贈呈してくれました。よい葬儀社を紹介してくれました」と。

担当者の熱意というのも、もとをただせば、思い出にあふれる葬儀をしたいの一心だろう。そのためには、施主の気持ちを汲むところから始まる。くんだ気持ちを、形に創造するところが試される。
すべては試みであるが、その試みが施主に伝わったとき、仕事からの生き甲斐が生じるのだ。
そして、その気持ちが伝わったからこそ、熱意という言葉がでてくるのだ。
担当者の上司が、私に電話口で語った。「一生懸命しますから、まかせて下さい!」の言葉を思い出していた。

今、ブログを書いて、私の父の葬儀の時も生花がたくさん上がったことを思い出した。知り合いの地元の葬儀社だったが、生花をあげて芳名は、一括して掲示されたものだった。
「あの時、一つ一つの生花はどこにあるのだろうか?」と、疑問に思ったことがあった。法外な値段だったからだ。今更ながら、そんなカラクリが分かろうとは思いもしなかった。

私こそ、半人前どころか、さらにさらに、以下だ。







 

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