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夢を見るのは誰ですか?

平成19年の年の瀬に読みたいものはないかと、ネットで本を探していたところ、谷川俊太郎質問箱(ほぼ日BOOKS)を見つけ、すぐに取り寄せてみたのです。

 この本は、糸井重里事務所が運営するインターネットサイトの『ほぼ日刊イトイ新聞』が、64問の質問をメールにて受付、谷川俊太郎氏に答えてもらったものです。  

その質問は例えばこんなふうです。  

 キャベツという57才の人の質問  

 『車、飛行機、そのあとに続く乗りものって、まだないと思うんです。ぼくたちはこれからいったい、何に乗ればいいんでしょうか。』   

谷川さんはこう答えました。
 『雲に乗るのもいいし、風にのるのもいいし、音にのるのもいいし、気持ちにのるのもいいんじゃないかなあ。
 機械じゃない乗りもの、手でさわれない乗りものが、未来の乗りものです。』

 すぐに思い出した風景は、私が、小さかった頃、母に連れられて乗った中央線の電車でした。その頃は、西八王子駅から東京駅まで中央線に乗り、東京駅から都電に乗り換えて、この深川に来たのでした。  

 小さかった頃の思いでは、あまり来たくなかったことです。それは、その中央線に乗って東京駅までの時間が長かったことと、電車が茶色で、確か板張りの床に、油の臭いが染みて臭かったことでした。  

おおかたの子どもがそうだったように、私も外の景色を見るために、窓ガラスに顔を押しつけて眺めていたものです。  

靴を脱いだこともありました。靴を脱がなくて、隣に腰掛けた人や、つり革に手をかけて立つ大人のズボンやスカートにさわらぬようにと、母に押さえられ、「お行儀よくするのですよ」と言われたのだと思います。

 その中央線で、よく覚えている風景は、市ヶ谷から神田にかけての堀割りと、鉄道の高架の様子でした。もうじき東京駅が近いと子供心に、西八王子とは別世界を見て、堀や高架橋、都電や人の群れが過ぎ去る様子を眺めていたものでした。  

 西八王子から市ヶ谷あたりまでは、そんなに大きな建物はなく、退屈な外景色を、近づいてくる景色として、まるで自分が運転しているように、飛んでいるように、見ていたのでした。窓から眺めることに、過ぎ去る景色と、前方に視線を走らせ追いかけて眺める方法があるものだと、長い乗車時間の過ごし方に子供心にみつけたのだと思います。

 キャベツという57才の問い、未来の乗りものに、 谷川俊太郎の答えは、質問者に未だ乗ったことのない乗りものを答えました。 その答えに私が追想したのが、前方に視線を向けて、電車と一体になって進む子どもの心でした。

 そして、そこから導き出したものは、

雲になれ、

風となれ、

音になれ、

他人の痛みや喜びになり切れる人になれということでした。

未来の乗りものに、

今、乗れたらよいなと思うのです。



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