知り合いの家を訪ねた。玄関から上がって畳の部屋に通された。

その家の夫婦と話が始まる。

お茶を飲み、会話がはずむ。すると、これも小さかった頃から知る娘さんが部屋に入ってきた。

高校一年生になっている。

部屋に入ってきたと同時に、そのままクルリと帰ろうとする。

すかざす「どうしたの」と声を掛ける。

「私が並んで居る場ではなさそうだから」と答えた。

「エッ」と、出ていく姿に、時の経ったことを思った。

そういえば、少し前だったが、大勢大人たちが居る場所で、自分の居場所を構えて、自分の時間を持とうとする姿を見たことがあった。

大人とは、何だろうか?

自分で判断できるようになることか。

でも、それは自分の思い。

こんな古歌がある。

「鴨はたつ 鯉はより来る 柏手に 下女は茶をくむ 猿沢の池」。

坐っても良いし、ひるがえっても良いし、「よろしくお願いします」と言ってもよい。

鴨になってもよいし、鯉となっても、下女になってもよい。
2012.09.10 Mon l l コメント (0) トラックバック (0) l top

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