機(はたら)く

2014/10/11 10:05
幾度も人の死に立ち会って、それは最後の時ですが、思うことがあります。

病院のベッドで、喘ぎながら、ゆっくりと、しかも力を振り絞って呼吸する息。

身体が枯れて、顎門を上げて、眼は見るというより写すように。

モニターはオレンジ色に点滅し、悲鳴をあげるなかに。家族は言葉少なし。

言葉は少ないからと言って、言葉がないのではない。

言葉があふれている。

数値の変化に、言葉となって外に出ることはないだけだ。

小さな身体となって、細い身体で、どこから力が湧いてくるのか、動かされて動き、動いて動かされるエネルギーは何処にあるのか。

頑張る様子だが、それは生きるということだと思っています。

動くに近いのか、こに準じた漢字に働くという字があるが、生きるに近く機という漢字があります。

機も働くです。意識とか心とか除いて、機能の機という働きが生きるという意味に近いような気がする。

とくにただ生きるという、一瞬性を加味すれば、機(はたら)くという字が、人間の根源的な機(はたら)きのような気がします。

人間の持っているすべての機能が動き続けるという……

何か「もう頑張らなくてもいい!」と、言葉にならない思いが聞こえてきます。

それでも頑張っている。

生きるって……素晴らしい……どんな時でもです。



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