夢を見るのは誰ですか……

2009/07/18 19:09

ご主人を14年前になくして一人となった婦人は、大規模マンションに暮らす。子供はいなかった。

2年という年月が経っていた。久しぶりに会ったその婦人は、顔も影はなく、声も張りがあった。体調がよさそうだった。

4~5年前から体調が思わしくなく、肩凝り、つかれ、気の重さ、弱さ、悲観的なものの見方におおわれていた。

二年前、胸が苦しくなり救急車で病院に、そこで、動脈硬化と閉塞状態の血管の障碍が見つかった。半年かけて心臓につながる血管に管を通して、見違えるようになった。食事も美味しく、そこで、この際身体のすべてを検査してもらった。

見つかったのは、卵巣に良性のポリープだった。7月初めに切除した。

話している内に、韓流ドラマの話になった。私の妻も、韓国ドラマを見るうちに、いつしか、イ・ビョンホンのファンとなり、今では東方神起までレパートリーをふやしていると言いだしたら、その婦人も、「私もそうなのです」と。

ひとしきり韓流ドラマのことを話していると、マンションの隣の娘さんが韓国に行くので「おばさん、何かお土産を買ってくる?」というので、「イ・ビョンホンのグッズを買ってきて下さい」とと頼んだ。娘さんは、イ・ビョンホンの姿を写した眼鏡ケースを買ってきてくれたと、そのケースを見せてくれた。

同じマンションに、芸能プロダクションで仕事をしている人がいるらしい。その人から、カレンダーやポスターを頂くと言う。

私は、「そうですか、それはよかったですね」と笑う。

婦人は恥ずかしそうに、「年寄りから、楽しみを奪わないで下さい」といった。

今は楽しみが増して、生活の張りが増す。楽しみは、意外に近くにある。その楽しみを大事に、「お年寄りから、楽しみを奪わないで下さい」という言葉が出る。別に奪うつもりもない私にだが、多くの人に言っているように思えた。何度かだ。

ふと、このブログのタイトル、「夢を見るのは誰ですか?」が浮かぶ。夢を見なければ過ごせない生活、みんなそうだ。




Comment Post

Name:
Subject:
Mail:
URL:

Pass:
Secret:管理者にだけ表示を許可する

Trackback

Trackback URL:
 Home